令和の時代に入り、昨今いろいろな建設業者、塗装専門店・ショールーム等が急増していますが、塗装工事を発注する際は何を基準として業者選びを行っているでしょうか?それは十人十色で違うと思いますが、建設工事、リフォーム工事、塗装工事で一人でも多く業者選びで失敗しないために業者選びの要点をわかりやすく解説していきます。
そもそも建設業法とは建設業を営む資質の向上、建設工事の請負契約の適正化等を図ることによって、建設工事の適正な施工を確保し、発注者を保護するとともに、建設業の健全な発達を促進し、もって公共の福祉の増進に寄与することを目的としています(建設業法第1条)要するに、建設業の許可制度の実施、建設工事の請負契約の適正化、下請人の保護等という手段を通じて、建設工事の適正な施工、発注者の保護、建設業の健全な発達の促進を行っていく考えが根本にあります。
リフォームの需要が高まり、費用を安く抑えられるということを売りにしている建設業許可を持たない業者もいます。その中には、悪質な業者も沢山存在しています。もちろん許可のない業者の中でもまっとうな業者もいますが、悪質なリフォーム業者が急増してきたため、トラブルも増えてきています。最近では、建設業許可がない=信用できないという認識が消費者の中で増えてきています。建設業許可=信用性が高いという一つの指標となっていると言えるでしょう。
建設業者が建設業許可を取るためには、盤石な経済的基盤が必要になると同時に、様々な資格者を置く必要があります。このように厳しい許可基準を定めることによって、何か問題が発生したときに発注者をはじめ、下請け業者など建設工事に関わるものに生じる損害を最小限に抑えることが出来ますし、工事の品質確保にも資するといえます。しかしながら無許可で建設工事を行えるとした場合、当該業者の品質を担保できなくなります。そのため、施工業者の工事に重大な問題が生じた場合、それを是正するだけの資金力が施工業者になければ、発注者に多大な損害が生じます。さらに建設工事の経験未熟な施工業者も珍しくなく、そもそもプロとしての技術レベルになく、非常に雑な工事が行われて発注者とトラブルになる事案も増加しています。
今回は建設工事と建設業許可の関係について解説しました。業者の選定も、様々な指標を基に慎重に検討する必要があるところ、建設業法の許可を得ているかどうかは、非常に重要な判断基準となります。しかしながら、現在は軽微な建築工事、すなわちリフォーム工事のみを専門に扱う業者も増えてきており、必ずしもすべての施工業者が建設業許可を有しているとは限りません。本当に安心できる建設工事、塗装工事を行う為にも建設業許可取得業者に工事を依頼するのが失敗しない選択基準だと思われます。
はじめに
「外壁塗装なんてどこでやっても同じでしょ?」「違うのは金額と社名だけ・・・」「まさか家に限って失敗するなんて・・・」と外壁塗装で失敗する人が後を絶ちません。
なぜ、このようなことが塗装業界には多いのでしょうか?
塗装、リフォーム業界は、特に資格の必要がなく新規参入がしやすい業界でもあります。そのため、リフォーム会社と称した悪質な訪問販売業者、来店型ショールーム等・売上重視の営業マンのみの業者や手抜き工事をする業者がいるのが現状なのです。
長引く不況に業者は苦戦を強いられ、その営業マンがノルマに追われ、彼らは受注するのに必死です。そのような会社や営業マンはお客様の家のことより自分のことしか考えていませんので、本来必要のない工事を売ろうとしたり、手抜き工事をしたり、アフターフォローをせずに、自分のことを最優先に考えています。
「じゃあ、私たちは外壁塗装のことなんてわからないし、どうやったらそんな会社がわかるのよ・・・」と今お読みの方はそう思われるかもしれません。
しかし、おびえる必要はありません。
正しい知識を持つだけで、あなたのリフォームが失敗することはありません。
そこでどのような業者を選ぶべきか、ささやかなアドバイスをさせていただきたく、塗装業者選びの
「失敗しないための3か条」
をお教えいたします。
ご安心ください。これを読み終えた後は、安心感に満ちて正しい業者を選ぶあなたになっているはずです。
あなたの外壁塗装工事が成功することを心よりお祈りいたします。
◆訪問販売営業
訪問販売の営業マンによる悪質なセールスはここ数年、社会問題にまで発展しています。
訪問販売営業マンは高額歩合の高給取りです。ですから、お客様のことより目先の利益重視なのです。
ですので結果、契約金額は必ず高額になり、相見積もりはとても嫌がり契約は急ぎます。必ず相見積もり取ることをお勧めします。
※一般的な外壁塗装工事価格は70~120万円になります。
※一般的な屋根・外壁塗装工事価格は90~150万円になります。
※上記価格は28~33坪前後の塗装工事・平均相場価格になります。
※上記価格には足場組立・解体、高圧洗浄、コーキング打替、屋根塗装、外壁塗装、付帯部塗装その他の雑工事すべて含めた金額になります。(モルタル外壁などのコーキング打替え工程が無い場合は表示価格より下がる場合があります)
上記価格の使用する塗料は、一般的な水性シリコン塗料から最高レベルの無機塗料までの範囲になります。これ以上の金額を提示された場合は要注意です。
◆地元塗装店
地元塗装店でも良い業者、悪い業者があります。
一般のお客様では良い業者、悪い業者を工事前に見極めることは非常に困難です。塗装工事で失敗しないためにも、大まかな判断基準を記載いたします。
※良い業者の例
・県知事許可を取得している(社会的責任能力がある)
・職業訓練指導員が在籍している
(塗装では最高峰の資格、ごく少数の塗装店に限られる)
・1級塗装技能士が在籍している(確かな技術力)
・各塗料グレードごとのお見積書を数種類提案してくれる。
(お客様のご予算にあったプランが選べる)
・お見積書の項目が㎡、m計算で細かく計算されている(適正価格)一式表示は論外。
・価格が安すぎない(安かろう悪かろうになりがち)
・新しい塗料・技術を積極的に学んでいる会社
※悪い業者の例
・県知事許可を取得していない(社会的責任能力がない)
・1級塗装技能士が在籍していない(技術力に欠ける)
・お見積書内容が1種類(あり得ません)
・お見積書の項目に、一式の記載が多い(どんぶり勘定のおそれ)
・最終金額がチラシやホームページの設定金額より高くなる
(安い金額設定でお客様を集客し、実際は高くする手口)
◆家を建ててくれた工務店
リフォームしたい時に、その家を建ててくれた工務店にリフォームをお願いするのは一番いい選択だと思います。その工務店は建てた当時の設計などもすべて把握しているため打合せもしやすいでしょう。
しかし、建てたときの担当者が退職してしまっていたり、建てたときに少しでも不満があったり、アフターフォローに全く来ないとか、何年も連絡してこないといった場合ですとやっぱり相談しにくいかもしれません。
◆大手ハウスメーカー
通常、ハウスメーカーにリフォームを依頼すると金額は高くなります。大手ハウスメーカーはテレビCMなどの宣伝・広告や、カタログ作成、営業社員の高給といった間接経費が多いので、それらを回収できるような価格設定をします。
実際に工事をするのは下請け業者か孫請け業者ですが、大手はそれに対して40%前後の利益を確保してお客様に提示しますので、塗装工事代金が高くなるのは当然といえます。
また、孫請けまでになると施工品質が低下している場合があります。大手というブランドが欲しい方でなければ、同じ内容の仕事を地元の塗装会社に頼む方が安価で得だと思います。
◆インターネットの一括見積サイト(外壁塗装の〇〇、ヌリ〇〇、外壁の相談〇〇など)
外壁塗装を検討してネット検索していると、一括見積りサイトが多数検索されます。
一括見積サイトとは、ご自宅の外壁塗装をしたい人が情報を入力すると、複数社の登録会社が見積もりに来てくれというサービスです。
◇一括見積サイトのしくみ
「登録しているのは優良業者です」と謳っていますが、実情は手数料を払った業者なら誰でも登録できます。
実際、弊社にも「塗装工事の案件があるので紹介できます。登録しませんか?」といった電話やFAXが頻繁にかかってきています。
結局そこで「紹介してください」と言うと、審査も無しで見積もりに行けることになります。その時点で、電話先の業者の技術やサービスが「優良」であるかどうかの審査や試験はありません。
つまり、紹介サービスの「窓口」ではありますが、見積もりに来てくれる業者の質の保証は全くしてくれません。
一括見積サイトの運営費はどこから?
一括見積サイトはお客様からは費用を頂きません。
ですから、運営費はすべて紹介を受けた業者が運営会社に支払う手数料で補われています。一括見積サイトは沢山の業者に紹介すればするほど儲かる仕組みになっています。
その手数料の内訳は
・登録料(0円~300万円程度)
・月会費(0円~10万円程度)
・案件紹介料(1件:1万5千円~5万円程度)
・成約手数料(1件:10%~25%程度)
もちろん何にでも手数料は発生します。
サイトを立ち上げ、管理して、電話オペレーターを雇い、見積もりを受けてもらえる業者を探さなければいけません。
なのですべて無料というわけにはいかないのです。
見積サイトに登録する業者は、ほとんど仕事に困っている業者が多く価格競争に巻き込まれるため見積サイトへの手数料負担も重なり、実際に工事に掛けられる予算が削られ一般のお客様では手抜き工事かどうかの判断も難しく結局長持ちしない塗装工事になりがちになります。
◆一括見積サイトを利用するメリット
・一括見積サイトを使うと、一社ずつ連絡する手間がかかりません。一括見積サイトから複数の業者が派遣されるので、相見積もりになってしまって悪いかな?と思う必要がなくなります。
・価格を比較するだけなら簡単に安い業者を見つけることが出来ます。
・外壁塗装の見積もり費用を比較したい場合。
・とにかく一番安い業者に頼みたい場合。
一括見積サイトを利用するのに適した方
・業者の良し悪しが分かる方。判定、判断に自信のある方。
・見積もりの比較の仕方が分かる方。
・工事中に職人が手抜きや失敗をしないように監視できる方。
・どの業者でも同じ技術があると信じ切れる方。
◆一括見積サイトを利用するデメリット
・どんな業者が来るのか分からない(変な業者しか来ないかもしれない)
・工事の品質が分からない(手抜き業者を選んでしまう)
・業者内の価格競争を煽るシステムなので。安かろう悪かろうの工事になりがち。
一括見積サイトを利用するのに適さない方。
・安心できる業者に頼みたい方。
・安かろう悪かろうの工事では困る方。
・丁寧な業者に頼みたい方。
・塗料の違いを詳しく聞いて、納得した塗料選びをしたい方。
・工事の方法を詳しく聞いて、納得した工事をしたい方。
・塗装工事で失敗したくない方。
一括見積サイトを利用する際は、メリット・デメリットをきちんと理解した上で賢く利用して頂ければ幸いです。
◆リフォーム工事保険加入業者ですか?
リフォーム工事保険は、工事中に水漏れ、家事、人災などのトラブルがあったときに必要となり、リフォーム会社が加入するものです。確認する内容としては、「年払いの包括的に入っている保険か?」「スポットで入っている保険か?」「1円から出る保険か?」といったことです。
10万円未満は出ない保険に入っているところは、少額の工事はしてくれないことがあります。万が一、リフォーム会社が工事保険に入っていなくて工事中にトラブルが起きると大変ですので、どこの保険会社でいつから加入しているかなど、保証内容と合わせて確認しましょう。また、保険未加入の会社の場合は、完全な営業だけの会社の可能性があります。
◆工事履歴は10年間保管されていますか?
リフォーム会社が国土交通省の指導に従っていることはもちろんですが、リフォーム工事をするときは工事後の売却や修繕修理のことまでを考えておく必要があります。
◆契約書の説明はありましたか?
◇クーリングオフについて説明はありましたか?
クーリングオフについての記載の文字の大きさは8ポイント(実寸で約2.8mm)以上あるか確認してください。これより小さい会社は気を付けてください。
◇個人情報の保護についての説明を受けましたか?
最新の法律に応じた内容を加味した、きちんとした契約書を使っているかどうかを確認するポイントとして、個人情報の保護方針についての同意に関する記載があるかどうかということがあります。
この記載がない場合、その会社はお客様が不利になるような昔の契約書を使っている可能性があります。
ほとんどのリフォーム会社では、自社の従業員だけでなく、数社の工事業者、職人さんで工事をしています。そのため、それらへの個人情報の提供が必要になります。つまり、その場合、個人情報の保護方針についての同意が入っていないということは、それだけで違法になるということです。
Q1 会社の実績が分かりません。
やはりハウスメーカーに頼んだ方が良いでしょうか?
A1 簡単な対応策があります。それは支払条件を変えてもらうことです。「はじめに全額ください。そうすれば割引させてもらいます」という会社はもってのほかです。全額先に出してしまうと、後で補修工事が必要になった際などにも、進んで応じてくれないことが多々あります。
ですので、はじめに40%、中間40%、完成時、確認後に20%というように分割払いにすることをお勧めします。
Q2 下地処理や施工方法が間違っているのか、あっているのかわからない。塗る面積が正しいのかどうか、塗料が適しているのか分からない。現在の工事が適した工事か調べる方法はありますか?
A2 一般的には、きっちり㎡数を拾って出す会社がお客様にとって親切で分かりやすい会社だと思います。
しかし、実際、塗料の原価というのは人件費等に比べてごくわずかな金額ですので、人工(職人さんの数)が何日分でいくら+塗料代金というように出す会社も多いです。
ですから、単純にそのような会社がすべて悪いわけではありません。見積もりの違いだけです。大事なのは総額とその施工内容になります。以下いくつかの塗料の簡単な特徴になります。
下地塗料材(塗料をつけるときの接着剤)
①弾性エクセル→アンダーフィラー・モルタル壁に使用される。
②エポサーフ→窯業サイディング壁用
③シーラー→下地がきれいな時に使われる
上塗り塗料
①アクリル系塗料→耐久年数(4~7年)安価な塗料
撥水効果・弾力性あり、防カビ、防藻
②ウレタン塗料→耐久年数(6~10年)
アクリル樹脂よりも汚れにくい
③シリコン系塗料→耐久年数(8~15年)
汚れ落ちが良い・親水性・多機能・透湿防水機能
④フッ素系塗料→耐久年数(15年以上)
シリコン樹脂よりも耐久性がさらに長い。
Q3 知り合いの工務店に頼んでしまうと断りにくいということも聞きます。また、その場合、手抜き工事をされたのではといいにくいです。どのように相見積もりを依頼したら良いのでしょうか?
A3 見積もりの比較はお客様には難しいです。一式でざっくりと書かれているものもあれば、詳細が事細かく書かれているものもあります。しかし、詳細が細かく書かれているからと言っていい会社とは限りません。詳しく専門用語や塗料の種類等を書かれてもお客様にはそれが必要かも判断できません。
わざと細かく詳細を書いてお客様に分かりにくくして、塗料単価を高くするという手法を使って営業している悪徳業者もあります。
また、工事が終わって支払いが終わって、その後不具合が見つかって電話しても「来てくれない」「担当者がいないといわれた」「別途費用が掛かるといわれた」ということがあります。
このようなことを考えると、お客様での判断は難しいです。
では、対策としてどのような方法があるのでしょうか?
①保険・保証がしっかりしている会社か?
中には保険すら入っていない塗装会社もいます。最近はどこのどのような保険に入っているか契約書に記載する会社も多いですが、そのような基本的なことが出来ているか確認しましょう。
②第三者機関に相談する。
工事でトラブルになった際は、消費者生活センターに相談しましょう。
③契約書や見積書に、その後の保証期間や保証範囲まで記載があり、しっかりと説明を受けましたか?
後々のアフターフォローをしっかりとやる会社は、自信があるため保証内容の説明をきっちりしてくれます。
Q4 工事店の言っていることが正しいかどうかわかりません。工事はこんなに費用が掛かるものなのでしょうか?
A4 すべての会社とは言いませんが、「私は塗装の専門店です」と言いながら、本当は塗装の知識しかないといった会社があるので要注意です。塗装の専門店である場合は、塗装技能士などの専門のスタッフが対応しています。資格も何もない営業マンが担当の場合は注意が必要です。
「お客様知っていますか?コーキング材の中には可塑剤が入っているので、コーキングした後に専用のプライマーで弊社は施工しますから、1年後も黒ずみ等は出ません・・・」というような塗装関係の話はできるのですが、家というものはすべてのバランスで成り立っています。
白アリ、内装、構造、断熱、換気、雨漏れなど、それらについての知識がないばかりに気管支炎やめまいが起きたなんて言う住人体調に影響することも多々あります。家も呼吸をしているのです。ですから、塗装よりも本当は洗浄の方が建物も傷めずにきれいになるといった場合もあるのに教えてくれないこともあります。
なぜでしょうか?なぜならそれは塗装の方が儲かるからです。
しかし、上から無理やり塗装をすることで家の呼吸を止めてしまうと、逆に室内に湿気が溜りカビの原因になったり、家の寿命を短くしてしまったりということもあります。そういったこともキッチリ教えてくれる塗装会社で施工したいですよね。
ですので、簡単に知識を見分ける方法は「塗装以外の方法ですと何がお勧めですか?」と聞いてみることです。
一人でも多くの方が、悪質な会社に騙されないようにしていきたいです。
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